単伝から普伝へ

単伝と普伝

天道には五千年の歴史があり、道が降世してから長い時が経っています。その歴史の中で、道は隠れたり現れたりしてきました。天命の歴史である道統は、古の帝王から帝王へ、また聖人から聖人へ、一人から一人へしか受け継ぐことができなかったのです。これを単伝と言います。

昔、すなわち単伝の時代は、時期が至らず道が隠されていたため知る人は少なかったのですが、今、末世の未曾有の大災害である末劫が迫っている時期にあり、上天老様の大慈大悲を賜り、広くあまねく救いの道が開かれました。これを普伝と言います。

末世の大災害から人霊を救済する

今、物質文明の発展と共に、人心は昔のように純粋ではなくなり、宗教はその意味を失い、正しい教えは滅び、道徳は地に落ちて、人々や霊たちの争いはいよいよ激しくなり、ますます末劫の時運が色濃くなっています。昨今の荒廃した世相や水火風の災害、動乱、難病、飢饉や伝染病、さまざまな事故や事件などが数え切れないほど起こってきているのもそのためです。

災いはあらゆる地域に生じてきますが、これらは天の定める因果応報の法則に基づいて、人々が作った悪しき原因から起こったものです。

しかし、これらの災いによって、善も悪も共に滅ぼしてしまうことはできません。

諸天の神々は上天老にご慈悲を請い、善なる人々を救って頂くように哀願され、老様の大慈大悲によって救いの道は開かれ、今誰でもが救いの法、「得道」を得ることができるようになりました。

また、人心を持たない霊にも徳を積み、罪をあがない救われていく昇霊の道が与えられました。

今、天道では一人でも多くの人、一霊でも多くの霊を光明覚路へと昇らせ、悲願である理天へと導き、娑婆世界を極楽に化すよう、ご神仏も世を救うため苦心されています。

これが天道が普伝された由来です。